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石島恵美子
〔キーワード〕講演会,社会参画,社会的交流,郷土料理,高校

本研究の目的は,高校生を対象とした講演会において, 講演会で話を聞くことが好きではない生徒(非好意群)の学びに注目して,教育効果を高めるための有効な手立てを考え,実践し,検討することにある。
講演内容は,地域の郷土料理「つと豆腐」の復興活動を題材として高校生の社会参画意識の向上を目的にしたものである。具体的な講演会の手立ては,社会参画活動の身近な実践者が出演する視聴覚教材の利用と「つと豆腐」の試食体験の導入である。
高校生124名に質問紙による調査を実施し,講演会内容について因子分析を行った結果,「社会参画意識」「社会的交流意識」「つと豆腐に関する意識」の3因子構造が確認された。これらの3つの因子において,好意群,非好意群それぞれの事前事後の2要因で二元配置の分散分析によって分析したところ,両群とも十分な教育効果が得られたことが明らかになった。
身近な実践者が出演する視聴覚教材の利用は,両群において,社会参画意識の向上に有効であることが明らかになった。試食体験は,好意群ではつと豆腐の試食の導入自体,非好意群ではつと豆腐が美味しかったことが,教育効果に影響することが明らかになった。