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舛田弘子
〔キーワード〕説明的文章,読解,道徳的スキーマ(MRS),結論,適切性判断
本研究の目的は,短い文章を提示し,それへの結論の選択及び結論の自由記述によってMRS的読解の生起を確認し,加えて適切な結論に対する研究参加者の判断との関連を検討することである。大学生55名を対象に,文章の読解と選択肢による回答,および結論の自由記述を行ってもらった。結果として,以下のことがわかった。即ち,①100字程度の短い文章においても,不適切な道徳的読解(MRS読解)が生じる。②結論を記述する方が選択肢によって選ぶよりもMRSに親和的になりやすい傾向がある。③「自分の意見を,興味深い形で提示する」ということ,加えて「結論には文章から学べることを書くべき」という意識,あるいは「教訓を読み取れること」が,良い結論としての条件であるととらえられている事が推測される。