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石島恵美子
〔キーワード〕模擬授業,教員養成課程,初等,家庭科,大学
模擬授業は,教員としての実践的指導力を育成する効果的な指導法である。しかし,大人数の講座で受講者全員に模擬授業づくりを体験させる実践例は少ない。本研究の目的は,多数回の模擬授業を取り入れた大人数の受講者のいる「初等家庭科教育法研究」の指導法を開発し,実践し,その結果から指導法の効果を分析することであった。その結果,模擬授業を多数回取り入れた本講座は,(1)大半の学生の満足度が高かった。(2)模擬授業を参観することにより「授業を受ける小学生の目線」が芽生え,授業作りの視点が増えた。(3)多数回の模擬授業を通して,実施者と参観者が課題を共有し,質の高い模擬授業を実施することができた。(4)計画・立案・実施・評価を伴う協働的な模擬授業づくりと多数回の模擬授業の参観の経験をとおして,家庭科に関する認識度が向上したことが示された。以上の結果から,多数回の模擬授業を取り入れた指導法は,大人数の初等家庭科教育法研究において教育効果が高いことが示された。

小石川秀一
〔キーワード〕教員養成課程,理科教育,認識の転換,小学校教員志望学生,光合成学習
小学校教員養成課程で行われる教育により、理科教育に対する学生の認識はいかに変化するのか。本実践では、光合成学習を例にこの問題を検討した。まず、理科指導法を受講する小学校教員志望学生を対象に、光合成に関する認識調査を実施した。その結果、「光合成するのは葉」という事実は知っているものの、個別的な知識に基づく判断が中心であり、小学校での体験以上の認識が育っていないことが伺われた。体験的な学習の積み重ねをする小学校の教育は、その後の学習体験において相当に重要な役割を果たすが、それを乗り越える認識の形成はなされていないようであった。そこで、ヨウソ反応実験などを通じて、光合成=葉という認識を超えることを目標とする授業プランを作成・実践し、光合成に関する認識を広げていくことを目ざした。授業後の感想文の分析から、学生たちの光合成に関する知識が広がっただけでなく、理科および理科教育に関する認識の転換が生じたことが伺えた。学生が形成している認識の実態を把握するとともに、それを転換していくような教育をおこなうことが教員養成課程において大切である。