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小石川秀一
〔キーワード〕教員養成課程,理科教育,認識の転換,小学校教員志望学生,光合成学習
小学校教員養成課程で行われる教育により、理科教育に対する学生の認識はいかに変化するのか。本実践では、光合成学習を例にこの問題を検討した。まず、理科指導法を受講する小学校教員志望学生を対象に、光合成に関する認識調査を実施した。その結果、「光合成するのは葉」という事実は知っているものの、個別的な知識に基づく判断が中心であり、小学校での体験以上の認識が育っていないことが伺われた。体験的な学習の積み重ねをする小学校の教育は、その後の学習体験において相当に重要な役割を果たすが、それを乗り越える認識の形成はなされていないようであった。そこで、ヨウソ反応実験などを通じて、光合成=葉という認識を超えることを目標とする授業プランを作成・実践し、光合成に関する認識を広げていくことを目ざした。授業後の感想文の分析から、学生たちの光合成に関する知識が広がっただけでなく、理科および理科教育に関する認識の転換が生じたことが伺えた。学生が形成している認識の実態を把握するとともに、それを転換していくような教育をおこなうことが教員養成課程において大切である。