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乾電池に関する誤概念体系とその修正のストラテジーについて

呉世現
本研究では、(1)乾電池に関して学習者はいかなる誤概念を持っているかを、韓国の小・中・高校生110人を対象に乾電池の寿命や重さを内容とする質問紙調査を行って、確認した。その結果、被験者の42%が「乾電池の中の中身がなくなると寿命になる」「寿命になるとその重さが軽くなる」などの誤概念に基づく判断をしており、しかも、そうした誤概念は「乾電池は電気の缶詰である」という知識から派生していることが確認できた。そこで、(2)このような派生関係にある誤概念体系を正しい知識体系に変換する修正ストラテジーについて検討した。誤概念体系の保持者に対して、個々の誤概念1つひとつを援助するより派生源の誤概念を正しいものに変換できるように援助を行った結果、彼らの63%が、派生源の誤概念ばかりでなく、それから派生した誤概念を正しいものに変換でき、乾電池に対する正しい認識を形成することができた。したがって、誤概念体系の学習者に、派生源の誤概念を正しいものに変換する援助を採用すれば、正しい知識体系に変換できると同時に乾電池に対する正しい認識を形成できることが確認できた。